切削技術
複雑なマニホールド
細くて深い穴を加工するのは、切削加工が最も嫌う加工内容です。
マニホールドはこれらの穴が複雑に公差する形状です。
せっかく苦労して開けた長穴に当然のようにバリが付いてしまい、薬液などの流体制御に悪影響を及ぼすことが考えられます。
特に樹脂材料では金属材に比べバリ取り技術が未発達のため、加工するだけでなく、仕上げ工程が重要なポイントになります。
当社では最適な切削条件と、自社製のバリ取り専用刃物を使用してバリを確実に除去することで、想定通りの液量性能を可能にします。
難削材に挑戦
絶縁性を高めるためのガラス繊維、剛性を上げるためのタルク、導電性能に欠かせない炭素繊維など、プラスチックにはさまざまな添加剤が充填されます。
しかし切削する立場になると、硬くて削れない、面粗度が上がらないなどの問題に直面します。
当社では長年培った加工実績で、時にはダイヤモンドの刃物も使用してこれらを克服します。
面粗度を極めろ!
流体制御部品であれば、面粗度は流量に影響します。
血液検査で使用される測定機器部品では、面粗度が悪ければ試料が残留してしまい、次の検査が正確に行えません。例え樹脂であっても、面粗度は機器の性能を左右する重要な要因です。
どのような使用環境をお考えか、お聞かせください。